今回紹介するのは、モーターコアです。

直径は120φ程度、厚みは3ｍｍ程度です。製作方法としては、板をレーザーカットしたというだけの製品ですが、よく見て頂くと、写真のAの部分が他と比べて狭くなっていることがお分かりになると思います。

このような形状の場合、外周の円を切り出す際に最適化した切断条件（レーザー出力や切断スピード）では、Aの部分を上手く加工することが出来ず、破損してしまう可能性があります。逆にAの部分を切断する際に最適化した切断条件では、外周の円などの特に注意の必要が無い部分でも慎重に加工を行うことになり、余計な時間がかかってしまいます。

そのため、外周の円を切り出す場合の切断条件と、内側の放射状の形状を切り出す際の切断条件を両方作成し、切断中に切断条件を切り替えることで、良い仕上がりの製品を出来るだけ速く製作しております。

これは一例ですが、レーザーカットは切る材料や形状によって、様々な切断条件を適切に作成し運用することが重要になります。川地鉄工では、これまでに多種多様な製品をレーザーカットで作成した実績があり、そこで得られた経験から、一つ一つの製品に最適な加工手順や切断条件を選択して製作を行っておりますので、レーザーカットについてはぜひ川地鉄工にご相談下さい。

それでは今回はこの辺りで失礼致します。営業担当、井上でした。