2020/8/27 ブロック 30t×50×50 透明アクリル

加工設備 CO2レーザー

加工ポイント ①切断面の透明度と表面の仕上がりの両立!

加工ポイント ②磁性の無い材料に合わせた制御!

今回紹介するのは、アクリルのブロックです。加工としてはレーザーカットのみで完成する製品ですが、材料がアクリルである点が特徴です。

アクリル1 アクリル2

 

 

 

 

アクリルをレーザーで切断すること自体は容易で、この製品も弊社の鉄やステンレスの加工範囲を超えた30tとなっておりますが、仕上がりを綺麗にするにはいくつかの問題がありますのでご紹介します。

加工ポイント ①切断面の透明度と表面の仕上がりの両立!

下の丸の付いた写真をよく見て頂くと、上から数ミリ程度の部分が不透明で、それよりも下の部分は透明なのがお分かり頂けるでしょうか。これは上側からレーザーを当てた際に表面のアクリルが変色してしまうからです。また、この製品では問題ありませんが、上手く切れないと、下側のレーザーが抜けた側が汚い仕上がりになってしまう場合もあります。

アクリル4 アクリル3

 

 

 

 

下側を綺麗に仕上げる方法については不明な点もあり、レーザーカット時に噴射するガスを増やせば綺麗になりやすいことは分かっているものの、その方法ではレーザーを当てた側の不透明な部分が広くなってしまったため、今回は少ないガスで切断し、レーザーの抜けた側が綺麗に切れたものを製品にしました。

加工ポイント ②磁性の無い材料に合わせた制御!

弊社のレーザー切断機のレーザーが出る部分(以下ヘッド)には、磁気を感知するセンサーがついていて、そのセンサーで材料とヘッドの距離を適正に保つなどの制御を自動で行っています。しかし、木材や樹脂などの磁性のない材料を切断する場合、このセンサーは使えません。そのため、自動制御に頼らず、オペレーターが手動で制御を行って切断しています。

以上の2点がこの製品を製作する上での主なポイントですが、アクリルのレーザーカットに関しては研究と実績が足りない部分もあり、まだ改善の余地があると感じています。しかし、ご注文を頂いた際には最善を尽くし、製作を通して弊社も成長していきたいと考えておりますので、アクリルのレーザーカットについても、是非川地鉄工にご相談下さい。

それでは今回はこの辺りで失礼致します。営業担当、井上でした。

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