2020/11/27 超薄板シム 0.01t×35Φ SUS304

加工設備 CO2レーザー

加工ポイント ①超薄板に合わせた切断方法!

加工ポイント ②板厚に応じた後処理!

0.01tシム 1 0.01tシム 2 0.01tシム 3

 

 

 

 

今回ご紹介するのは、超薄板のシムです。タイトルにあるように、0.01tという厚さで、見た目はアルミ箔のようです。ここまで薄い場合、1t以上ある通常の板には起こり得ない問題が発生するため、それについてご説明致します。

加工ポイント ①超薄板に合わせた切断方法!

写真でもお分かりになるかと思いますが、この薄さになると、力を加えなくては平らになりません。切断前の材料として売られている時もアルミ箔のようにロール状です。しかし、レーザー切断を行う場合は平らでなくては焦点の調節が出来ず、上手く切ることができませんすると、この製品はレーザーカットで作れないのでは?という疑問を抱かれる方もいらっしゃるかと思いますが、ご安心ください。弊社の技術者の工夫して加工を行うことで、今回のシム程度の製品であれば製作可能になりました。板材のように平らな製品となると製作出来ませんので完璧とは言えませんが、弊社では0.01tの材料をレーザーで切断することが出来ます。

しかも、これで終わりではありません。薄いということは、軽いということでもあります。そのため、ちょっとした空気の流れによっても飛ばされてしまいます。そもそもレーザー切断機は、レーザーを照射する際にシールドガスというガスを噴射しており、このガスの勢いだけでも0.01tの製品は飛んでいってしまいます。となると、せっかくたくさんの製品を工夫して切断しても、加工がすべて終わって製品を回収しようと思った時にはもう、製品はどこかに飛んでいってしまった後。なんてこともあり得るため、超薄板の製品の加工は注意点が多いと言えるでしょう。

加工ポイント ②板厚に応じた後処理!

ここまではレーザー切断を行うところまでの問題でしたが、実はその後も問題があるのです。弊社では、レーザー切断を行った製品は基本的にバリとジョイントを取ってからお客様にお渡ししているのですが、0.05tよりも薄い製品においてはそのように出来ておりません。というのも、あまりに薄く脆いために、バリ取りを行う過程で折り目がついてしまったり、破れてしまう可能性が高いからです。もっとも、超薄板の切断時はレーザーの出力を小さくしているためバリが出にくく、0.05t未満の製品のバリ取りをお客様から依頼されたことはありませんが、もし0.05t未満の薄板の加工をご用命の際はこの点についてご注意下さい。

薄い板は厚い板に比べて加工が簡単そうに思われる方もいらっしゃったかと思いますが、実は極端に薄い板の加工には以上のように様々な問題がございます。しかし、川地鉄工には0.01tまでのレーザーカットの実績があり、リピートでのご注文を頂いたケースもございますので、ご安心頂けると幸いです。超薄板のレーザーカットをお考えの際は、是非川地鉄工にご相談下さい。

それでは今回はこの辺りで失礼致します。営業担当、井上でした。

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