2020/12/23 プレート 3.2t×240×240 SS400

加工設備 CO2レーザー ベベラー

加工ポイント① ベベラーによる面取り加工!

加工ポイント② 安定した仕上がり!

面取りプレート 1 面取りプレート 2 面取りプレート 3 面取りプレート 4

 

 

 

 

今回ご紹介するのは、端に面取り加工をしたプレートです。面取り加工と聞けば、サンダーや機械加工でも簡単に出来る加工だと思われるかも知れませんが、この製品の場合はそこまで簡単ではないのです。

加工ポイント① ベベラーによる面取り加工!

ご覧になればお分かりになる通り、こちらのプレートの端はC2程度の面取りがされています。こちらの加工を、弊社ではベベラーという電動工具で行っています。先ほど、面取りならサンダーや機械加工でも行えると言いましたが、この製品の場合、それよりもベベラーでの加工が適しているのです。まず、サンダーで加工するには面取りをする部分が広すぎて、効率と品質の面で上手くいきません。そして機械加工で行うには、加工が単純過ぎることと、板厚が薄すぎて加工に工夫が必要なために、製品に対して割高に感じる価格になってしまうのです。

それに対してベベラーは、面取り専用の工具ということで、機械加工には及びませんがサンダーとは比べ物にならない綺麗な面に仕上がります。効率がいいため価格の面でもそれほど高価になりません。というわけで、面取りの際に、極端に精度が必要なのでなければベベラーを使うことで品質と価格の両立が出来るのです。

加工ポイント② 安定した仕上がり!

さて、ここまではベベラーを使った加工の良い点についてお話しましたが、ここからはベベラーの問題点についてお話します。まず一つ目は、弊社で使用しているベベラーは、加工範囲がC3までなので、それ以上の面取り加工はベベラーでは行えません。そして二つ目は、弊社のベベラーには一枚の刃が装着されており、これで面を取っているのですが、この刃の状態が、仕上がりに大きな影響を与えるのです。刃が新しくて綺麗なうちは、ツルツルの滑らかな切面に仕上がるのですが、使ううちに刃が欠けていき、切面は凸凹になり、ささくれたようなバリが出るようになっていくのです。刃を交換することはもちろん可能ですが、刃の寿命があまり長くないことや交換の手間を考慮すると、多少の刃こぼれならそのまま使い続けたいというのが作業者の本音ですし、刃の値段や交換で効率が悪化した分を価格に反映して値上げという事態になるのは避けたいところです。そこで弊社では、ベベラーで面取り加工を行う際は必要に応じて仕上げ加工を行っています。これにより、価格を出来るだけ抑えつつ、安定して高品質な製品を提供しているのです。

実は弊社ではベベラーを導入してからまだ日が浅く、ここで紹介した以外の問題が起きることもあります。しかし、問題が起きる度に社内での話し合いや作業者の工夫で乗り越えて参りました。また、さらなる作業効率の向上に向けて現在も努力しており、それを価格に反映することを目指しております。ということで、C3までの面取り加工を行いたい際は、是非川地鉄工にご相談下さい。

それでは今回はこの辺りで失礼致します。営業担当、井上でした。

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