2023/7/10 受けローラー 旋盤加工+焼き

今回は旋盤加工+焼き嵌めの紹介です。

製作するのは弊社の製品のロータリードライヤの受けローラーという部品です。

使用する材料は以下の通りです。

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丸棒:SS400 Φ70×310L
丸棒:SS400 Φ200×150L

 

まずは受けローラーのシャフト部分を旋盤で削ります。

DSC_1364

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川地鉄工では汎用旋盤で削り出します。
1本1本職人が熟練の技を駆使して切削します。

 

DSC_1413

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シャフト完成!

 

次のローラー本体の切削です。
DSC_1305

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こちらも汎用旋盤を使っての削り出しです。

 

DSC_1469

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ローラー本体完成!!

シャフトとローラー本体の穴はしまりバメの公差で製作します。
焼き嵌め時にどのくらいの膨張し、冷めた時に締め込むのか。
この時の製作公差が焼き嵌めの重要なノウハウのひとつです。
そしてここからが職人の腕の見せ所です。
LPGガスの加熱器を使い、シャフトとローラーの焼き嵌めを行っていきます。

DSC_1501

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ローラーをしっかりと炙って膨張させていきます。
ここでも炙り方、炙り時間なども焼き嵌めの重要なノウハウです。
最後に膨張したローラー本体にシャフトを突っ込み作業は終了です。
DSC_1528

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あとはローラーが冷めるのを待って、ローラーが収縮しシャフトを嵌め込みます。
焼き嵌めは溶接やキー材で固定するのに比べ、熱ひずみや余計な突起物(キー材や溶接ビート)などがなく、固定強度も高いです。
また加熱によりローラーにも焼きが入り、ローラー事態の強度も増します。

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ベアリングユニットも組付け完成!!
昨今はこの焼き嵌めを行う職人が減少してきたり、安全性の為、焼き嵌め対応可能な会社も減ってきました。
もし旋盤+焼き嵌めのご要望があれば是非とも川地鉄工へご相談ください。見積もりからでも結構です。

私たちは、真心と創意工夫を込めたモノづくりを通じ、社会に貢献します!

川地鉄工株式会社  川地

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