加工設備　CO2レーザー　プレスブレーキ　TIG溶接機

加工ポイント①　SUS304の1tを全溶接！

加工ポイント②　水漏れの無い事を確認！

今回ご紹介するのは、水漏れのない小型のトレイです。変わった点と言えば一面のみ2tになっている点くらいで、一見なんの変哲もない製品ですが、製作は意外に難しい製品なのです。

加工ポイント①　SUS304の1tを全溶接！

SUS304の1tの溶接となると、まず問題になるのは板厚が薄すぎる点です。溶接ということで文字通り、材料の溶接部のみを高温で溶かして接合するのですが、板厚が薄いと溶かした際に穴が空いてしまったり、変形してしまうことがあります。

また、水漏れのないようにするため、隙間が出来ないように全溶接をしていますが、全溶接は材料が熱を持ちやすく、隙間を空けて溶接するタック溶接よりも歪みなどが出やすくなります。

以上のことから、板厚1tと全溶接の二点でこのトレイの溶接は難易度が高くなっているのですが、弊社の溶接職人は熟練の技術を持っているため、製作が可能となっております。

加工ポイント②　水漏れの無い事を確認！

水漏れの無いように全溶接を施してはおりますが、きちんと確認をしなければ水漏れの可能性は残ります。そのため、弊社では水漏れ禁止の製品は溶接後に、実際に水を入れて漏れないことを確認しております。これにより、弊社は自信を持って製品をお届けすることが出来ますし、お客様には安心して製品を使用して頂くことが出来ます。

今回ご紹介した製品はの溶接は先述した通り難易度が高く、溶接職人泣かせの製品ではありますが、川地鉄工ではお客様のことを第一に考え、難しい加工にも挑戦しております。それは簡単なことではありませんが、職人の技術を高めることに繋がり、よりよい製品をお客様にお届けすることが出来る会社となるためにも必要なことなのです。

それでは今回はこの辺りで失礼致します。営業担当、井上でした。