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製品紹介

2024/6/10 アルミカバー 1t 100×160×65

加工設備 CO2レーザー/プレスブレーキ/ファイバーレーザー溶接機

加工ポイント① アルミA5052 1tの外側全周溶接!

加工ポイント② ファイバーレーザー溶接機を用いて溶接!

   

 

以前ステンレス1tの全周溶接を紹介させて頂きましたが、今回はステンレスよりさらに難易度の高いアルミ1tの外側全周溶接を紹介させて頂きます。

 

まず、アルミの溶接が何故難易度が高いのかを説明致します。

融点が低いため、熱によって溶けやすい

アルミの融点は660℃

精密板金に使われる鋼板の代表格である、

SPCCの融点:約1540℃、ステンレスの融点:約1400℃

に比べると、アルミは融点の低い金属です。

融点が低いと当然、熱によって溶けやすいため、アルミの溶接では母材がすぐに溶け落ちてしまいます。

そのため、アルミの溶接では母材の溶け落ちを防ぐために、母材への入熱管理を徹底しなければなりません。

 

熱伝導率が高いため、熱によって歪みやすい

アルミの熱伝導率は熱やステンレスの2倍以上

熱伝導率の高いアルミは熱が伝わりやすいため、熱を加えた時の歪みが大きくなります。

そのため、アルミの溶接では熱による歪みを抑えるために、溶接時間を短縮しなければなりません。

 

融点が非常に高い酸化被膜が生成される

アルミは他の金属に比べて酸化しやすく、空気中に放置しておくだけで酸化被膜が出来るのが特徴。

そしてアルミの酸化被膜は融点が2000℃とアルミの融点より1300℃以上高いため、溶接の邪魔になってしまいます。

そのため、アルミの溶接では、事前に酸化皮膜を除去するなどの対策をしなければなりません。

 

強度を弱めてしまうブローホールが生じやすい

ブローホールとは、溶接をする際に溶接金属内に現れる小さな空洞です。

この小さな空洞は水素や窒素、一酸化炭素などのガスによって発生。

溶接金属内にブローホールが発生すると、溶接箇所が弱体化、溶接不良の原因になってしまいます。

そのため、アルミの溶接では、ブローホールの発生を避けるために溶接に適した環境作り溶接金属の管理を徹底しなければいけません。

 

少し長くなりましたが、以上がアルミ溶接の難易度が高い理由となります。

さらに、今回は板厚1tかつ外側全周溶接のため、より難易度が上がります。

 

そこで、そのすべての問題を解決してくれるのが、新しく導入したファイバーレーザー溶接機になります。

ファイバーレーザー溶接機は溶接時間も短縮でき、薄板でも歪みがなく溶接ができます。

また、材質に合わせたパラメータ設定により、例え外周全周溶接であっても母材が溶け落ちてしまう心配もありません。

溶接ビードも一定で、見た目もとてもキレイなため、アルミ溶接にはもってこいの溶接機です。

※ファイバーレーザー溶接機についてより詳しく知りたい方は下記ページをご覧ください。

2024/4/1 ファイバーレーザー溶接機導入 (kawachi-iw.com)

 

アルミ溶接や薄板溶接でお困りの方は是非とも川地鉄工にご相談ください。

見積だけでも構いません。可能な限りご協力させて頂きます。

宜しくお願い致します。

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